野村不動産が国内で培った経験・知見を活かした海外事業展開を
私は現在、タイ・中国における事業推進、販売進捗管理、各種予実管理等の業務を担っています。特にタイでは15件以上もの住宅開発プロジェクトが進行中です。そんな中、月1〜2回は出張し、かつ現地法人メンバーと連携して、プロジェクトそれぞれのポイントを押さえながら、野村不動産の強みを活かした事業推進を目指しています。
海外事業での私のアドバンテージは、国内のプラウド販売で培った経験と知見です。例えば、当初、販売の進捗が低迷気味だったバンコクの住宅開発プロジェクトに対して、まず最初に取り掛かったのは、データ分析の見直しでした。国内住宅事業で行っているデータ分析と比べて、その精度が低いように感じたからです。そこで現地のパートナー会社からリアルな顧客データをもらって、1から緻密なデータ分析を行いました。そして顧客傾向の変動、媒体の費用対効果等を精査した結果に基づいて、販売・広告戦略の変更を提案したところ、数ヶ月後には目標通りの進捗が実現できました。
海外で自分の提案を実行して、数字として目に見える結果がついてくる。それは大きな手応えを感じる瞬間でした。そうした実効性のある提案をしていくために、私は現地に行ってパートナー会社の方々と顔を合わせて話をして思いを伝えること、販売センターの現況や工事の進捗状況を目で見て実感することを大事にしています。その中で野村不動産として何ができるかを考え続け、提案し続けることが、より良い成果に結びついていくと考えています。