Action03 住まう人に
プラウドタワー芝浦
プラウドタワー芝浦とは
芝浦のウォーターフロントに位置する、鉄筋コンクリート33階建地下1階のタワー型マンション。「Advanced & Relax(アドバンスド & リラックス)」をコンセプトに掲げ、木の温かさを表現したタワー・デザインや、周辺環境にやさしく溶け込む穏やかさと格調あふれるシルエットが特徴的だ。また、エントランスに面して、敷地全体の約半分を占める緑あふれる公開空地『PLAZA』を擁している。
プラウドタワー芝浦はどのような背景から
生まれたのでしょうか?プラウドタワー芝浦が建つ現地は元々、当社が大手航空会社への賃貸事業を行っていたオフィスビルでした。しかし、2018年にそのお客様が退去することになり、有効活用を検討した結果、分譲住宅とすることが事業として最適と判断したことから、本プロジェクトがスタートしました。元々当社が保有していた土地であることから入札等で土地代が高くなることがなく、比較的建築費を掛けやすかったため、細部までこだわることが可能な事業であることが特徴で、「極端に売値をあげることなく事業収支を守りつつ、より良い建物をつくる」ということに一貫して向き合いました。
ちょうど当時、現地に程近い高輪ゲートウェイ駅がこれから開発されるタイミングだったことも追い風になりましたね。しかも芝浦エリアは、マンション価格が高騰化している港区の中でこれから開発が進むエリアのため、比較的購入しやすい価格であり、需要は間違いなくあると確信していました。一方で、そうした注目度の高いエリアだからこそ当然、他社も開発を進めています。そんな中で埋もれない「先進性を保つこと」は、当初から重要だと考えていました。
商品企画段階で、事業開発・推進・営業のメンバーが議論した際、最初に全員の考えが一致したのが、都心で利便性の高いこのエリアにマッチする「先進的な暮らし」というイメージでした。次に、先進的な暮らしを求めるお客様は毎日忙しく過ごしているだろうから、家に帰ったときは「リラックスできる場所」であったほうがいいのでは、という話になりました。そんな中、現地の目の前が緑あふれる公開空地※であったことから、ここなら「先進性」と「リラックス」のどちらも実現できると確信し、コンセプトとして「Advanced & Relax 」を掲げました。
では、プラウドタワー芝浦は、
どのようなお客様にどんな価値を
もたらすものですか?
私たちが実現したかったのは、毎日忙しく働き、子育ても遊びも最大限に楽しみたいご家族に、都心部でありながら、家に帰るとほっとできるような時間を提供することです。そのため豪華さも残しつつ、緑や木の匂い、水の音といった自然が感じられ、五感に訴える物件に仕上げました。
プラウドタワー芝浦は、当社初の子育て住宅に関する認定※も取得しています。お仕事と子育てを両立されているご家族に入居していただくことで、少しでも快適で楽しく毎日を過ごせるようになっていただけるのではないかと思います。
都心の物件では小さめの62〜50平米のタイプが主流であり、本物件でも用意しました。しかし今回は、共働きのお客様のライフステージの変化に対応できるよう約70平米のタイプを主流としました。これは、大人の方お二人に加えて、お子さまが二人いても対応できる広さです。少子化時代でも都心で家族4〜5人暮らしができるというのは魅力的なのではないでしょうか。
本プロジェクトにおいて
最も力を入れたことはなんですか?
「Advanced & Relax 」というコンセプトを実現するため、キーワードとして「木」を掲げました。例えば、外観で木を表現するため、バルコニーの天井を木調に見せるべく特殊な型枠を利用したコンクリートを採用したり、場所によっては突板という本物の木を感じられる仕上げを採用したり。また、2階共用部では本物の生木を使ったデザインとすべく、植物を生かした空間設計で定評のある空間デザイン会社さんに監修を依頼するなどしました。
そこまで「木」にこだわり抜いた物件ですから、お客様にもそれを体感した上で購入していただきたいという思いから、とことんこだわってマンションギャラリーをつくりました。マンションギャラリーは販売期間を終えて解体することとなるので、通常それほどコストをかけられません。しかし今回は、「Advanced & Relax 」というコンセプトをお客様にお伝えするため、マンションギャラリーでも実際のマンションの雰囲気を体感してもらいたいと考え、あえてコストをかけました。
そこでマンションギャラリーにおいても、実際にプラウドタワー芝浦の2階共用部を担当する空間デザイン会社さんに協力をお願いしました。また、先ほどお話しした通り、今回は“五感に訴える物件”というこだわりがあったので、デザイン会社さんの協力のもと、「Advanced & Relax 」という名前でオリジナルのアロマも開発しました。
普通なら「アロマなんて、やめなさい」という話になると思うのですが、野村不動産の場合は、そうした判断を私のような営業チーフに任されているので、自分の想いを実現できてしまうんです。
これだけこだわってマンションギャラリーをつくることができたのは、営業側の濵野と、事業推進側の私が、腹を割って話し合って、お互いの事業領域の中でいろいろ作戦を立てて進めることができたからというのも大きいですよね。
それは間違いないです。それぞれ持ち場は違っても、最終的に「お客様に物件の魅力を最大限伝える」という目的は一緒でした。だから、時に議論伯仲しても乗り越えて、いいものができたと思います。実際、マンションギャラリーのモデルルームは非常に評価が高く、その結果として販売も順調に推移しました。
野村不動産らしさを感じるのは
どんなところですか?
“コンセプトを一貫して守り続けるところ”だと思っています。お客様のためのコンセプトを掲げても、それが途中でブレてしまったり、あるいは言葉だけのものになってしまっては意味がありません。その点、野村不動産の事業推進は、用地取得から建築、設計、着工後の現場管理、引き渡し、内覧まですべてに携わるので、最後までコンセプトをブラさず、一つ一つのことを判断できます。たとえば、「Advanced & Relax」をお客様に提供するためならば、たとえ困難であっても新しい試みやこだわりを取り入れることができるんです。
これまでも話しましたが、事業推進担当と、営業担当が徹底的にコンセプトについて議論して、本プロジェクトでしか得られない価値について、商品企画の段階で深掘りしている点が、野村不動産らしさだと感じています。また、チームや仲間との信頼関係も野村不動産の強みです。同期であるメインの推進担当の竹内をはじめ、先輩・後輩の推進担当とは、商品づくりについて、妥協せずに議論できましたし、一緒に販売したサブチーフの後輩とも、「どのようにプラウドタワー芝浦の魅力を伝えるか」という観点で妥協なき議論と実行ができました。
妥協せずに議論できるからこそ、一歩も二歩も踏み込んだ商品企画や、通常は困難で二の足を踏むやり方にも挑戦できるのかなと。今は別のプロジェクトを推進中ですが、そこでも困難かつチャレンジングな取り組みに挑んでいます(笑)。
お互いにいろんな経験を積んだ上でまた一緒にやりたいね。そしてお客様により良いものを提供し続けていきましょう!
竹内 優
Masaru Takeuchi
住宅事業本部 事業推進一部
2012年入社
入社後、カスタマーセンターに配属。その後、住宅建築部、事業開発三部を経て、2016年に事業推進二部に異動。2019年より現職。2020年〜2022年3月までプラウドタワー芝浦プロジェクトに事業推進の主担当として携わる。
※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。
濵野 康太朗
Kotaro Hamano
住宅事業本部 企画室/営業推進部(兼務)
2012年入社
入社後、住宅事業本部に配属。以降、主にマンション販売現場にて営業を担当。2019年4月〜2021年8月までプラウドタワー芝浦プロジェクトに販売のチーフとして携わる。
※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。