Episode 01
今後成長が見込まれる
リノベーション事業で
不動産市場を活性化させる
金子 紳也
住宅事業本部 インテリア事業部
2005年入社/法学部卒

入社後約6年間の分譲マンション「PROUD」の営業を経て、住宅事業本部の企画室に異動。その後、市場戦略室にて住宅事業の今後の在り方等を検討。中長期経営計画で打ち出された「ストック(既存建物)の活用」というミッションを背負い、現在の部署を立ち上げる。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

自社以外の物件にも付加価値を与えて社会に提供する、前例のない事業

リノベーションとは、すでにある住宅などのストックを造り直す事により、付加価値を与えて再度社会に提供すること。人口減少などの日本の情勢が変化している今、不動産事業に携わる企業として、正面から向き合うべきテーマがリノベーションです。

すでに野村不動産は、新築の分譲マンションを提供する事業や、再開発事業により街を再生する事業には着手しています。しかし既存マンションを取得し、付加価値を加えて再販する事業はまだ始まったばかり。私のミッションは、野村不動産で前例のない事業を立ち上げ、軌道に乗せ、成功に導くことです。物件の仲介を手がける野村不動産アーバンネットと連携し、潜在価値の高いストックを取得。1件1件に、より魅力的な要素を持たせて企画を行っています。

社内に「決まったやり方」がなく、何もかも自分たちで判断してマーケットに出すことは、未知への挑戦の連続です。でもその物件がお客様に認められて成約につながり、お客様にお引渡しを出来たときは大きな手応えを感じます。

建築素材、内装、価格設定…。一つひとつ自問しながら世に出していく

リノベーション事業のフローは、野村不動産アーバンネットから物件の情報を入手、その中から私たちが取得して住戸内の企画を立て、野村不動産リフォームに施工を依頼。さらには野村不動産アーバンネットに販売を依頼する…というように、グループ会社とも連携しながら事業を推進していきます。

リノベーション第一号物件の「ステイツ府中武蔵野台」では、さまざまなことを学びました。「何もかも自分たちで判断する」ということはつまり、何も決まっていないということです。壁やフローリングに使う素材、キッチンや風呂の配置、インテリア、そして価格設定。その一つひとつに「これでいいのか?」と問いながら、試行錯誤を重ねる日々。年間数千戸の供給を通して培ってきた新築分譲事業のノウハウや仕組みは、そのままこの事業に持って来れません。でも、だからこそ面白い、というのが本音です。

私は分譲マンション事業に約6年携わってきましたが、当時から「野村には、もっとできることがある」と感じていました。今のポジションは、その想いを形にする絶好の機会だととらえています。

野村不動産のブランドによって、リノベーションを一般化させたい

リノベーション事業を成功させたその先に、私は2つの目標を見据えています。1つは、リノベーション事業で社内に横串をさし、ひとつのブランドとして確立するということ。今はまだ住宅、オフィスビル、商業施設などのリノベーションを、部門ごとに手がけている状態です。住宅部門で実績を積みあげ、そのノウハウやネットワークを社内で共有。今野村不動産にある既存事業全般を「フォーマルな野村」とすれば、リノベーション事業による新たな付加価値を「カジュアルな野村」として世に問い、今までとは別の野村不動産の姿をお客様に見せることが目標です。

もう1つは、中長期的に「リノベーションを“一般化”する」ということ。たとえば住宅を購入する際、リノベーション物件が最初から選択肢のひとつに入る。これが一般化された状態と考えています。野村不動産のリノベーションブランドが起爆剤となり、日本の不動産マーケットを活性化させる。何年かかるかはわかりません。でもこのような大きな目標を達成するために、日々の試行錯誤があるのです。