「高く売りたい」「安く買いたい」相反する要望をどう着地させるか
法人営業本部(現・野村不動産ソリューションズ)は、法人が所有する不動産に対して、売買・賃貸など、企業価値を高めるための有効活用方法を提案する部署です。その中で私は、主に小売・卸売などの業種の法人が担当です。
店舗や営業所、社宅、保養所など、様々な企業不動産に関する老朽化・集約・移転などのご相談に対応し、売買仲介という形で解決方法を提案しています。新人の頃は、不動産の売却や購入に関する情報を探して入手し、まず法人に電話をする毎日でした。主に上司が売却依頼を受託した物件に対して、買主様を探す営業です。現在は売主様を探し、査定や提案を通じて一から案件を作るスタイルにシフトしてきました。
売主様には「高く売りたい」、買主様には「安く買いたい」という、相反するご要望があります。双方の話をそのまま伝えているだけでは商談は成立しません。伝え方を考え、双方が納得できる着地点を見つけるのは難しいことですが、それこそが法人営業だと考えています。