Episode 01
このビルのお客様を
より成長させられる
そんな付加価値の高い
サービスを提供していきたい
菊地 莉果
都市開発第一事業本部 ビルディング事業一部
2017年入社

幼い頃から両親が遠距離通勤する姿に接し、職住が近接した「街づくり」に興味を持つ。就活では総合デベロッパーを第一志望に。インターンシップで若手の裁量が大きい野村不動産に魅力を感じて入社。一貫してビルディング事業一部に所属し、『PMO』シリーズの業務に携わっている。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

プレミアムオフィスとしての期待に応える対応を

私の所属するビルディング事業一部では、中小企業やベンチャーのお客様に向けてプレミアム・ミッドサイズ・オフィスをコンセプトとするPMOシリーズ※を運営しています。私が運営を担当するのは都心エリアの物件8棟と、そこに入居される80社程のテナント様。定期訪問を重ね、不具合時の迅速な対応や継続入居に繋がるサービス提案などを行い、物件の収益を管理しています。

この仕事で重要なのは、プレミアムオフィスとしての期待に応える対応。例えば、IT関連会社のテナント様が、事業成長に伴い手狭になったPMOから大型オフィスへの移転を検討していた時のこと。普通ならすぐに移転先を提案しがちですが、私は同居する子会社様の当社サービスオフィスへの移転を提案しました。子会社様が出ることでテナント様のPMOスペースは増え、子会社様の移転先に付帯する会議室利用サービスがテナント様・子会社様の両方で活用できます。さらにトータルコストも大型ビル移転より抑えられる。単純な移転よりこのスキームの方がお客様の今後の事業活動に貢献できると考えたのです。「菊地さんが担当でよかった」。お客様からいただいた感謝の言葉は忘れられません。

テナント様の事業経営や働き方への貢献を常に考えながら、自らの知見を活かし一歩踏み込んだサービスや施作を提案できること。それがPMO運営担当のやりがいだと感じています。

※PMOシリーズ:中規模サイズ(Midsize)でありながら、大規模ビルと同等の機能性と快適性、デザイン性をあわせ持つ野村不動産のオフィスビルブランド

キャリアの全てが成長へのチャレンジになる

入社後、東京でPMOの運営業務に携わった後、西日本支社に異動し大阪での営業を経験。その後再び東京に戻り現在に至るのですが、最初の東京、そして大阪のそれぞれに、私の成長を促す“チャレンジ”がありました。例えば、東京勤務時に担当したPMO神田万世橋では、実際に運営が始まる前の「竣工~売却の一連の流れ」を学習できる機会に恵まれました。1つは、運営時に必須となる館内規則など運営ルールの策定業務。もう1つは、不動産投資物件としての側面を持つPMOをJ-REITに売却する業務です。いずれも運営担当にしか学べず、2つの業務プロセスを肌感覚で掴めたことは、運営業務の幅を広げる貴重な経験になりました。

大阪では、PMOを初めて立ち上げるフェーズに営業として参加し、東京にはなかった「提案スタイル」に挑戦しました。それはPMOとサービスオフィス・H1Oのセット販売。PMOを営業していく中で、あるお客様の“声”がヒントになりました。「サービスオフィスも借りればシェア会議室を使えて、大型オフィスよりもコストを抑えられるのでは?」。セットする視点、それは意表を突くものでした。早速、図式化して資料に落とし込み、営業するとこれが大好評。斬新でお得なプランが大阪で受けたのです。

先ほどお話ししたIT関連会社のテナント様への提案もこの知見がベースになっています。そこに共通するのは、“解はお客様の中にある”という基本。これは私が大切にしているセオリーです。

若手が活躍できる風土や制度がある

野村不動産には若手が活躍できる風土がある、その思いに間違いはなかったと現場で実感しています。そもそも入社後早々に数棟のPMOの主担当に抜擢され、新人の時から多くの現場経験が積めますし、部門全体の運営行事にも若手の意見が届きます。PMO10周年のイベントを企画した際は、私たち現場の担当同士の意見が採用され、単なる“名刺交換”ではない“ビジネスマッチング”に繋がる交流会に結実しました。また、年次に関わらず新規事業を提案できる機会もあり、私も挑戦しています。提案書作成の段階で講師がつきアドバイスももらえるので、新規事業創出の提案スキルや知見を深めることができるのです。

人事制度にもユニークなものがあります。それは入社後に職域の変更が可能なこと。私はもともと「全域型」の総合職で入社しましたが、結婚を機に「地域型」に変更し、大阪から東京に戻りました。女性のライフステージの変化にも柔軟に対応するこの制度は、業界では野村不動産にしかないもの。キャリアプランを見通す上で、とても“貴重”な制度だと実感しています。

運営・営業の経験をステップにして、今後は土地の仕入れやビルプランニングといった開発・商品企画業務を経験したいですね。そして不動産ビジネスに興味を抱いた自らの原点である「街づくり」に向けた大型プロジェクトに参画できるよう、スキルを高めていきたいと考えています。