これから野村不動産は、
2019年度に新たに刷新した 中長期経営計画から読み解いてみる。
野村不動産の変わらぬ価値観
私たちの約束
未来につながる街づくりとともに
豊かな時を人びとと共に育み、
社会に向けて、 新たな価値を創造し続けます
この変化の時代に、
野村不動産ができることは 何だろうか?
そうした中で、野村不動産ならではの 強みを活かしてできることとは何だろうか?
経営企画部の経営企画課長が語る。
強みは、お客様起点と、
独創的な発想、そして
「自分たちでやり遂げる」という強い意志
いつの時代も変わらぬ野村不動産の強みの一つは、お客様起点で徹底的に考えること。お客様が抱く期待や抱える課題を的確に捉え、その期待や課題に応える商品やサービスを本気で考える。そして、その答えが業界に前例のない独創的なものであっても、お客様にとって最良のものであれば自信を持って提供していく。分譲マンションの「PROUD」やオフィスビルの「PMO」はまさにそうした姿勢の元に生まれ、お客様に一定の評価を頂けるブランドに成長しましたし、商業施設や物流施設、ホテルといった他の事業にもこのDNAが継承されていると思います。当たり前のことですし、口にするのは簡単なことですが、お客様の価値観が急速に変化し多様化する時代において、大切な姿勢の一つだと思います。
もう一つの強みは、自分たちの力でやり遂げるという強い意志。たとえば、「エリアマネジメント」の取組みにおいては、他人任せではなく、デベロッパーである当社が自ら地域社会の中に入り込み、地元の人びとと密な関係を構築しながら、エリアの価値を向上させる仕組みづくり、コミュニティづくりを行なっています。もちろん、それは手間もコストもかかる場合があります。しかし、それが本当にお客様やまちのために価値のあるものと信じたなら、あえて困難な道を選び自分たちで切り拓いていく。
そうした姿勢を続けることが、より良い街づくりやサービスの提供につながり、結果として野村不動産がお客様に選んで頂ける会社になることにつながると信じています。
変化の時代を見据えた取り組みをスタート
我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、お客様の価値観やライフスタイルも大きく変化しています。世帯構成の比率一つをとっても、今やファミリー世帯よりも単身世帯やDINKS(子供のいない共働き世帯)の方が上回っている。また、働き方も多様化していて、自宅で働く人、シェアオフィスで働く人など様々です。テクノロジーの加速度的な進化により、ライフスタイル・ワークスタイルはさらに劇的に変化するでしょうし、当然、不動産業界のあり方も大きく変わる可能性があるでしょう。
そうした環境の変化を踏まえ、野村不動産グループでは、「お客様第一の精神」でお客様の期待以上の、またはお客様の期待の先をいく独自性の高い商品・サービスを開発し、世の中に新たな価値を提供し続けていこうと考えています。そのために、2019年度から始まる新たな中長期経営計画において、今後注力していく4つの価値創造のテーマを掲げました。
4つの価値創造
- 豊かなライフスタイル・ワークスタイルの実現
- 「利便性」「快適性」「安心・安全」に優れた多機能な街づくり
- 地球環境・地域社会の未来を見据えた街づくりとコミュニティ形成
- 良質な商品・サービスのグローバル展開
野村不動産グループの
未来に向けての4つの価値創造
1.豊かなライフスタイル・ワークスタイルの実現
- お客様のニーズの一歩先を行く商品・サービスを提供し、豊かなライフスタイル・ワークスタイルを実現します
- マンションブランド「PROUD」、賃貸オフィスビル「PMO」、サービス付高齢者向け住宅「OUKAS」など、独自のマーケティングとポジショニングで想像してきた価値を新たな事業分野でも展開します
2.「利便性」「快適性」「安心・安全」に優れた
多機能な街づくり
- 多機能な街づくりを通じて、「利便性」・「快適性」・「安心・安全」に優れた暮らしを提供します
- 都市型コンパクトタウン、駅前再開発等、様々なエリア・形で多機能な街づくりを推進します
3.地球環境・地域社会の未来を見据えた
街づくりとコミュニティ形成
- 環境に配慮し、また地域社会と共に繁栄するサスティナブルな街づくりやコミュニティ形成を実現します
- デジタルテクノロジーを活用し、より一層便利で快適な未来を創造します
4.良質な商品・サービスのグローバル展開
- 国内で培った良質な商品・サービスをアジアを中心にグローバル展開します
- マーケットインの発想を海外でも徹底し、現地パートナーとともに、各国のライフスタイル・ワークスタイルに向き合った事業を展開します
野村不動産グループが取り組む
部門別事業のこれから
住宅部門では、マーケットの変化やニーズの多様化に応える住まいの提供を通じた、「住まいのNo.1」ブランドの構築と、海外における積極的かつ継続的な事業拡大を進めていきます。
都市開発部門では、強みである独自性の高い企画力と高品質な運営・サービスを通じて、多様な商品ラインナップのオフィス事業をはじめ、物流事業、商業事業、ホテル事業、フィットネス事業、また開発機能を集結した大型複合開発事業、海外事業を展開していきます。
資産運用部門では、コアビジネスであるREIT事業の確実な成長と、新商品の組成・グローバルネットワークの構築による成長の拡大を推進していきます。
仲介・CRE部門では、高品質かつ充実したサービス・コンサルティングを強みとして、デジタルテクノロジーも用いながら、お客様に信頼されるナンバーワンブランドを目指していきます。
運営管理部門では、事業基盤の拡大と、顧客満足度の高い提案型管理の強化による安定的な成長を実現していきます。
また、グループの成長を支えるものとして、再開発・建替え事業への取組み、事業活動を通じて社会価値・環境価値を創出するCSR・ESGへの取組み、200名超の一級建築士が在籍する強みを活かした商品開発・品質管理への取組みを一層強化していきます。