建築系学生へのメッセージ

野村不動産では創業時より建築系人材を積極的に採用し、建築系人材の力を活かした事業を展開しています。それは数ある総合デベロッパーのなかでも、野村不動産の大きな特色となっています。なぜ、野村不動産の事業には建築系人材が必要不可欠なのか?建築系人材に何を期待しているのか?そして、野村不動産では、建築系人材としてどんな経験・成長ができるのか?現野村不動産HD執行役員(品質管理・建築統括)であり、建築系人材の先輩である𠮷村哲己が語ります。

なぜ野村不動産は
建築系人材を積極的に
採用しているのか?

野村不動産は、野村證券の新社屋を建築し所有・管理する会社として創業。そのため最初から建築系人材を擁していた珍しいタイプの総合デベロッパーです。土地を所有せず、人材以外の資産はほぼゼロから始まった当社は、先行する大手デベロッパーとは違うことをやらなければ成長できないと考え、建築系人材を最大限に生かすことを特色として事業を展開してきました。

高度成長期を迎えていた当時、当社は住宅難という社会課題の解決に向けて大規模ニュータウン開発に参入。そこで最も大切にしたのは、建築的な観点から安全、安心な建物をつくることでした。以来、その考え方は野村不動産のDNAとして脈々と受け継がれ、その後、当社の品質へのこだわりを打ち出したマンションブランド「プラウド」として結実。創業時から建築人材の視点で“品質”にこだわり抜いてきたからこそ、野村不動産=品質=「プラウド」というブランディングを実現できたのです。

野村不動産のDNAを受け継いでいくために必要不可欠なもの、それは建築系人材にほかなりません。だからこそ野村不動産は今後も建築系人材を積極的に採用しており、総合職社員の約3割が建築系人材という稀有なデベロッパーとなっています。

今後、入社する
建築系人材に、
何を期待しているのか?

野村不動産は現在、先ほどお話しした住宅はもとより、オフィス、商業、物流、ホテル、都市の再開発、大規模複合開発まで、幅広い事業に取り組んでいます。そのなかで建築系人材に期待しているのは、それぞれの事業において必要とされる「多様な視点」です。

“品質 ”にこだわるという当社のDNAを根底に持ちながら、それぞれの事業に深く入り込み、そこで建築系人材として力を発揮していただきたいと思っています。また、近年力を入れている海外事業でも“品質”を重視したものづくりを建築系人材が推進し、野村不動産のものづくりに対する姿勢に現地パートナーから共感していただいています。

安全、安心をベースに、お客様が長く暮らせる、長く利用できる建物をつくっていく。そのため野村不動産は、「サステナビリティ」という言葉が流布される以前から「長寿命化、可変性」を重視しています。そんななかで期待しているのは、建築系人材ならではの発想で、サステナブルなものづくりをリードしていただくことです。

野村不動産では、
どんな経験・成長が
できるのか?

野村不動産では、建築系人材が、用地取得から事業コンセプトづくり、具体的な計画、完成後の引き渡しまですべてのプロセスに関わっています。分業制となっている総合デベロッパーが多いなかでは非常に稀なことであり、川上から川下までいろいろな経験ができるのが特徴です。

また、事業全体をまとめていくプロジェクトマネジメントをはじめ、企画、設計・監理業務、商品開発業務、品質管理業務まで、幅広い仕事に携わることができます。そのなかでプロジェクト全体を見渡して、自分が思ったもの、描いた計画を、社内外の多くの方々と手を携えながら企画し実現していくことができる。また、ジョブローテーションの中で様々なアセット・事業フェーズに触れることで、豊かなキャリアを形成していくことができる。それが野村不動産で建築系人材として働く大きな魅力です。

また、若いうちから責任ある仕事を任せるという風土があるのも魅力の一つ。加えて、建築系人材の先輩の層が厚いため、しっかりフォローしてもらえます。だからこそ失敗を恐れずにチャレンジでき、着実に成長できます。自分がやりたいことを発信し、それを形にしていきたい方にはぜひ、野村不動産の門を叩いていただければと思います。

野村不動産株式会社
常務執行役員
𠮷村 哲己